この現場では、地中障害の種類・条件に合わせて撤去機器を使い分けしました。
①BG工法掘削機
BG工法掘削機とは自走式掘削機で、高トルクのロータリーヘッドと押し込み力の大きな削孔装置を備えた油圧式万能型大口径掘削機です。強力なトルクと押し込み力をもった、マルチ型基礎工事用機械で、ケーシング回転による切削力が強く、ケリーバーの先端に各種アタッチメント(オーガードリル・ドリリングバケット・コアチューブ等)を用途に応じて組み合わせる事により、硬質地盤・岩盤削孔及び既存杭や地中障害物の撤去等が効率よくできます。所定深度までの既存障害物撤去完了後、ケーシング内を良質土で埋め戻し、ケーシングを引き抜きます。
この現場では、BG工法掘削機は残置が必要な構造物際の障害物撤去に使用しました。
BG工法掘削機
②CD工法掘削機(全旋回オールケーシング工法)
CD工法掘削機(全旋回オールケーシング工法)は、据置式の全旋回掘削機によりケーシングチューブを強力な高トルクで回転、圧入しながら、ハンマーグラブでケーシングチューブ内の土砂や障害物を排土撤去する工法です。
ケーシング先端のカッティングエッジに超硬チップを取り付けたカッタービットを装着し、全旋回掘削機にて回転させながらケーシングを圧入して鉄筋コンクリート等の地中障害物を破砕・切削しながらハンマーグラブにより除去し、その後ケーシング掘削孔内を良質土等で埋め戻します。
この現場では、CD工法掘削機は多段に障害物があり地中障害物が深い場所で使用しました。
CD工法掘削機