今回の見学会は、工業高校建築科2年生がこれからの進路を考える為、学校の授業で勉強している内容を実際に見て感じる為、この時期に行う運びとなりました。
短い時間ではありましたが興味津津で地下工事中の工事現場を見学していました。
地中梁の主筋D35の鉄筋を抱えてみたりもしました。
最後にドローンで撮影した集合写真です。

実際の工事中の状況をみて建設業の魅力を感じ取り、将来の技術者を志す若者がこの中から1人でもたくさん出てくる事を切に願います。
現在施工中の第二別館はB1階の柱の頭に免震装置がある、【柱頭免震】の建物となります!
今回は、この建物に使われる免震装置について紹介します!
免震とは、建物と地面を免震装置を介して切り離すことによって、地震力を建物に伝えにくくするものです。
今回の建物は、天然ゴム系積層ゴム支承と鉛プラグ挿入型積層ゴム支承の2タイプの免震装置を合計27箇所設置して建物を支えます。
天然ゴム系積層ゴム支承は、厚み5mmの天然ゴムと厚み4.4mmの内部鋼板を30層程度交互に重ねたものです。
天然ゴムは柔らかさによって地震動が伝わらないようにゆっくり揺れる効果があり、鋼板はその硬さによって建物の重さを支える効果がります。
鉛プラグ挿入型積層ゴム支承は、天然ゴム系積層ゴム支承の中心に直径200mmの純度99.99%の鉛プラグを挿入したものです。
鉛を挿入する事で減衰性能を備え持ち、建物の揺れを減らす役目を果たします。
これが免震装置を試験機に掛けている写真です。ゆれが起こった時このように黒のゴムの部分が変形します。
免震装置は11月下旬から取付け作業を行います。
耐圧版コンクリート打設と外周部埋戻し(1層目)が完了しました。
耐圧版のコンクリート打設では、CELBIC(環境配慮型BFコンクリート)という特殊なコンクリート材料を使用しました。
外周部の埋戻し(1層目)では、流動化処理土という、埋戻し用の充填処理土を使用しました。
今回は『CELBIC』と『流動化処理土』について紹介します。
CELBICとは、コンクリート材料に由来する二酸化炭素の排出量を削減する環境配慮型コンクリートです。
同一強度におけるCO2排出量を53%削減することができました。
今回のCELBIC(環境配慮型BFコンクリート)は、普通ポルトランドセメントを61%高炉スラグ微粉末に置換えた配合計画を採用しました。
また、耐圧版コンクリートはマスコン対策部位でもありました。
温度解析により安全性を確認し、監理者・監督員と協議のうえ、中庸熱セメントを高炉スラグ微粉末に置換えたCELBICコンが採用されました。
下図は温度解析結果の一部です。緑色の部分が内部温度が上昇しひび割れ指数が高い部分となります。
下写真は、解析結果の信憑性を確認する為にコンクリート温度を現場測定した測定機器の写真です。
ほぼ解析通りの温度測定結果となりました。
流動化処理土とは、低強度で高い流動性がある埋戻し用の充填処理土です。
特徴は、以下の通りです。
今回の埋戻しは掘削底GL-8mの狭小空間への埋戻しとなりました。
腹起し,切梁が架設されていてかつ地中梁・擁壁鉄筋が露出した近傍への埋戻しとなります。
いろんな埋戻し方法が考えられますが、品質・コスト・工程・安全を総合的に判断し流動化処理土での埋戻しを採用しました。
ポンプ車で圧送してコンクリート打設と同様の方法で埋戻し作業を行うことができます。
以上が、CELBIC(環境配慮型BFコンクリート)、流動化処理土の紹介になります。
2層目以降も外周部の埋戻しは流動化処理土を使用する計画としています。
この現場は切梁間隔が約6.5mと狭い条件下で地下の躯体工事を行っています。
鉄筋などの資材を毎日基礎施工部にラフタークレーンで荷下ししています。
鉄筋などは長尺物もあるので、切梁に当たったり,親綱に絡まったりして吊り荷が落下してしまう危険性があります。
そこで現場に入っているラフタークレーンにカメラを設置しました!
クレーンの先端についている黄色いものがカメラです。
クレーン操縦者は、通常 玉掛け者の無線合図をもとにクレーンの操縦を行いますが、カメラを設置することで、操縦席モニターで吊り荷を見る事も出来ます。
玉掛け無線合図者とのやり取りに加え、モニターで確認を行いながら安全に資材を揚重する事が出来ます。
操縦席からはこのようにモニターの映像が見れます。
クレーン操縦者からはモニターが大きくクリアーに見えると好評です!
現場状況に合わせて安全に作業が出来るように先行管理を行い、安全作業で工事を進めています!
掘削が終わり、いよいよ地下躯体工事が始まりました。まずは建物を支える基礎を作っていきます。
コンクリートの打ち込みに先立って、鉄筋材を基礎の形に組み立てていきます。
この現場では、基礎の一部である地中梁の高さは3.5mもあります。そのため鉄筋材自体も大きなものを使い、1番大きなもので地中梁主筋がD35です。6.0mの鉄筋1本で45kg まーまー重いです(D35:単位重量7.51kg/m)。
基礎だけで鉄筋材がどれほど使われているかというと、約500t程度使っています。
現場が広いため、5つのエリアに分けて、順番に配筋していきますが1つのエリアだけでも約100t程度の鉄筋材を組み立てていることになります。
4月中旬から行っていた地下掘削が先日、完了しました! 掘削底が地下約8mと深い掘削だったので、2段切梁を設け3層に分けて掘削していました。
掘削が完了した場所で地盤の支持力を調べるために、『平板載荷試験』を行いました!
今回は、『掘削完了までの過程』と『平板載荷試験』について紹介します!
4月中旬から掘削を開始して、約3ヶ月半かけて地下掘削が完了しました。
1次掘削で地下2m、2次掘削で地下5m、3次掘削で地下8mと、段階的に掘削を進めていきました。
今回の掘削工事で、約11,200m3の土を掘削・搬出しました。これは標準的な25mプール約20個分の量になります。
掘削完了した地盤の支持力を調査するために、平板載荷試験を計3箇所で行いました。
試験は、直径30㎝の円盤を地盤に設置し、そこから垂直荷重を与え、荷重の大きさと円盤の沈下量との関係から地盤の支持力を調査します。
以上が、掘削完了、平板載荷試験の紹介です。
これからは、鉄筋・型枠工事が主な作業になって地下の躯体部分の施工を行っていきます。
今回の見学会は、工業高校建築科2年生がこれからの進路を考える為、学校の授業で勉強している内容を実際に…