この現場では、地下約8mまで掘削をする予定です。
構台を架けて、水平切梁<腹起し・切梁・火打梁>を組んで、プレロードを加えてSMW山留壁の変形を防止しながら掘削を行っていきます。
今回は『構台』,『水平切梁工法』,『山留プレロード工法』とは何かをご紹介します!
①『構台』
地下掘削・地下躯体工事を行うために、必要な重機や車両などが乗り入れできるようにしないといけません。
当現場は掘削範囲が作業ヤードの大半を占める為、構台を架設する計画としました。
構台は支持杭、大引、根太、覆工板、手摺で構成されています。
②『水平切梁工法』
水平切梁工法は広く採用されている工法です。山留壁に作用する側圧を、腹起・切梁などの鋼製山留支保工で支持します。地盤や掘削深度に応じた山留計算を行います。
また、軟弱地盤や背面土圧により山留壁の変形量が大きく予想され、周辺地盤に影響がある場合には、プレロード工法を用いて山留壁変形量を抑止します。
この水平切梁工法は地盤条件や根切り深さ、敷地面積にあまり制限されない為、施工実績・信頼性の高い工法です。
③『山留プレロード工法』
『プレロード工法』とは、次段階の掘削によって発生することが見込まれる軸力を、あらかじめ切梁に導入する工法です。これにより、山留支保工全体の変形を防止し、山留支保工を安定させることができます。
プレロードジャッキ(写真④)を使用して、切梁を外側に押す力を加えていき、SMW山留壁が変形したり、周辺の地盤沈下を阻止することができます。
また、プレロードジャッキを高圧ホースでつなぎ切梁軸力を集中管理(点検)することで、安全に地下掘削を進めることが出来ます。
以上が今回行った『構台』,『水平切梁工法』,『山留プレロード工法』です。
これから2次掘削、2段目切梁架設、3次掘削を行い、地下約8mまで掘り進めます。
地下掘削工事は7月頃まで行う予定です。
「構台・切梁架設状況」を屋上WEBカメラ,小型WEBカメラで撮影したものを同ホームページ<現場状況>で紹介しています。
「SMW山留壁」については、2024.1.31の進捗状況にて紹介しています。