愛媛県庁第二別館新築工事

工事進捗状況

工事進捗状況 一覧

SMW山留壁造成を手助けする地中障害撤去機器!

2024.03.14

この現場では、地中障害の種類・条件に合わせて撤去機器を使い分けしました。

①BG工法掘削機

BG工法掘削機とは自走式掘削機で、高トルクのロータリーヘッドと押し込み力の大きな削孔装置を備えた油圧式万能型大口径掘削機です。強力なトルクと押し込み力をもった、マルチ型基礎工事用機械で、ケーシング回転による切削力が強く、ケリーバーの先端に各種アタッチメント(オーガードリル・ドリリングバケット・コアチューブ等)を用途に応じて組み合わせる事により、硬質地盤・岩盤削孔及び既存杭や地中障害物の撤去等が効率よくできます。所定深度までの既存障害物撤去完了後、ケーシング内を良質土で埋め戻し、ケーシングを引き抜きます。
この現場では、BG工法掘削機は残置が必要な構造物際の障害物撤去に使用しました。

BG工法掘削機
BG工法掘削機2
BG工法掘削機3

BG工法掘削機

②CD工法掘削機(全旋回オールケーシング工法)

CD工法掘削機(全旋回オールケーシング工法)は、据置式の全旋回掘削機によりケーシングチューブを強力な高トルクで回転、圧入しながら、ハンマーグラブでケーシングチューブ内の土砂や障害物を排土撤去する工法です。
ケーシング先端のカッティングエッジに超硬チップを取り付けたカッタービットを装着し、全旋回掘削機にて回転させながらケーシングを圧入して鉄筋コンクリート等の地中障害物を破砕・切削しながらハンマーグラブにより除去し、その後ケーシング掘削孔内を良質土等で埋め戻します。
この現場では、CD工法掘削機は多段に障害物があり地中障害物が深い場所で使用しました。

CD工法掘削機
CD工法掘削機2
CD工法掘削機3

CD工法掘削機

現場DX化推進中!

2024.02.27

この現場では、DXを積極的に推進しています。
いくつか紹介します!

①デジタル朝礼看板・週間予定看板の設置

朝礼看板には毎日の作業予定を説明する為に図を表示したりします。
今までは、現場の配置図をA1サイズの紙に印刷して額縁の中に入れて掲示したりしてました。
しかし、雨に濡れてシワになったたり、大きさに限りがある為人数が多い場合見えにくい等の問題点がありました。
そこでこの現場ではデジタル看板を使っています。画面の大きさは109インチ(W2300×H1500程度)です。
iPadのデザリング機能を使って拡大もでき、とても便利です。

週間予定看板は、近隣の方々へ工事の予定をお伝えする為に掲示しています。
今までは、テプラを印刷してマグネットシートでくっつけたりと、1個1個作成し、アナログな方法でした。
この現場は、デジタル看板でPCで簡単に変更でき、また週間予定以外にも完成イメージ図やPR画像など 自由に掲載が可能です。

②WEBカメラの導入

WEBカメラは、180度の広角レンズタイプを1台、手のひらサイズの小型カメラを3台導入しています。
導入しているWEBカメラはスマホ・PC・iPadでリアルタイムで確認することができます。

180度の広角レンズタイプは第一別館屋上に設置しており、施工エリア全景の撮影を行っています。

現場の敷地全景がPCやスマートフォンから見れます。
この映像はYouTubeにもUPしているのでぜひご覧ください!

手のひらサイズの小型カメラは作業の様子の動画撮影だけでなく、写真撮影機能・通話機能もあります。

これらのWEBカメラがあることで、現場に行かなくても現場状況をリアルタイムで確認・共有する事ができ、業務効率化に繋がっています。

③ドローンの活用

この現場では、ドローンの免許を持っている職員が毎月2回ドローンを飛ばし、上空から全景写真を撮影しています。

全景写真を撮影する際、通常では近くの建物から撮影を行ったりしますが、工事が進み、建物の高さが高くなってくると全景が映らないなどの問題点がありました。
しかし、ドローンを活用することで、工事が進んでも真上から撮影ができます。
また、ドローンで撮影した写真と図面を組み合わせることで、スケール感がつかみやすく、説明資料や作業時の打ち合わせなどで役立っています!

④BIMの活用

BIMとは、Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称です。
コンピューター上に現実と同じ建物の立体モデル(BIMモデル)を再現しており、施工時の検討等を行っています。
現在は①施工ステップBIM ②基礎配筋BIMの2種類を作成しています。
①②ともYouTubeにUPしているのでぜひご覧ください!  

①施工ステップBIM

②基礎配筋BIM

社会貢献活動実施中!

2024.02.19

社会貢献活動を積極的に実施しています。
最近行った活動をいくつか紹介します!

①クリーンアップ活動

2月11日(日)に行われた愛媛マラソンは県庁前がスタート地点になっています。
愛媛マラソンに先駆けて2月9日(金)に県庁前の歩道の清掃を実施しました。

1.クリーンアップ活動
2.クリーンアップ活動

枯葉・雑草のないきれいな歩道となり、総勢46名でゴミ袋37袋の成果をあげました。
クリーンアップ活動の参加賞には花粉症の方には必需品の現場で作ったポケットティシュを配布しました。

3.クリーンアップ活動
4.クリーンアップ活動
5.クリーンアップ活動
6.クリーンアップ活動

愛媛マラソン当日の様子です。1万人以上のランナーの方が参加されました。お疲れ様でした!

愛媛マラソンの様子

以下はクリーンアップ活動に参加頂いた企業の皆さんです。(五十音順)
ご協力ありがとうございました!  

㈱アート工藝社、㈱いろは、㈱伊予ブルトーザー建設、㈱クボタ建機リース、重松・日機・北四国JV、 四国通健・日電・近藤電設JV、㈱神野組、㈱SUGA、㈱テクノ重機、㈱松原水道工業所

②自動販売機の売り上げの一部を寄付

現場に設置した自動販売機の売り上げの一部が愛媛の森林基金・赤い羽根共同募金等に寄付されています。
愛媛の森林基金は愛媛県内の森林整備や緑化活動などに役立てられます。

8.自動販売機の売り上げの一部を寄付
9.自動販売機の売り上げの一部を寄付
10.自動販売機の売り上げの一部を寄付

③愛媛県産間伐材の利用

愛媛県産の間伐材を積極的に使用しています。

11.愛媛県産間伐材の利用
12.愛媛県産間伐材の利用

週間予定を表示しているデジタルサイネージ看板の額縁に使用しました。
県庁本館横通路と工事範囲を区画する為に設けた花壇のフレームに使用しました。
手前の背の高い花はいい匂いがするので、ぜひ匂ってみて下さい!

SMW山留工事が始まりました

2024.01.31

昨年12月の既存基礎解体工事も無事に終わり、次はいよいよSMW山留工事の始まりです。
杭打ち工事の時によく見かける大型重機を使用して地中部分にSMW山留壁を作っていきます。
SMW山留壁の芯材としてH形の鉄骨を掘削孔内にクレーンを使用して沈めていくのですが、沈めたH形の鉄骨は一体どうなるのでしょうか?

SMW山留壁とはセメント系懸濁液を、現位置土砂S(Soil)に、混合M(Mixing)させて現場造成された、壁体W(Wall)の略称です。
SMW専用に開発された特殊多軸オーガー機にて土中を削孔する際に、その先端よりセメント系懸濁液を吐出させて、掘削土砂と混合攪拌しながら、1セットの壁状の削孔混練を行い、現場造成のソイルセメント壁を造成し、各セットの端部を完全ラップさせることにより、一体の壁体を形成する工法です。

SMW山留壁造成状況 こんな感じです。

城山の挙動”ひずみ”を見える化!

2024.01.15

県庁第二別館は城山の擁壁から非常に近い位置に建設する計画となっています。 地下工事で土砂災害を起こさない為にも、安全に工事を行う上で隣接した城山の挙動”ひずみ”を見える化することは非常に重要な事です。 その対策の一つで『擁壁および駐輪場挙動計測管理(自動追尾トータルステーション)』を採用し、自動計測データから城山の挙動を『ひずみ可視化デバイス』で確認出来るようにしています。

<概要資料>

愛媛県庁第二別館新築工事
擁壁および駐輪場挙動計測管理計画概要版D
~自動追尾トータルステーション~

1.業務概要

愛媛県庁第二別館新築工事に伴い、近接する松山城擁壁や既存駐輪場に複数の測点(プリズム)を設置し、トータルステーションを用いて計測することによって、各測点の3 次元変位を把握する。また、自動計測を行い、計測値がFEM 解析の管理値を超えた場合、工事関係者へ警報メールを発信し、安全に施工を進める。計測期間は障害置換工事前から新築擁壁完了までとする。

2.計測項目及び数量

計測項目計測機器数量備考
擁壁の挙動トータルステーション(TS)1台擁壁及び駐輪場の挙動計測用 TSは共有とし、測点プリズム が見通せる位置に設置する
プリズム8個
駐輪場の挙動トータルステーション(TS)1台
プリズム8個

3.計測機器の仕様

計測機器測定範囲測定精度測距精度変位換算時の実績精度
トータルステーション3~1000m
(カタログ上)
0.5″
(カタログ上)
1mm+2ppm
(カタログ上)
±2mm
(視準距離50m)
※実績制度は現場環境等による

○3 次元変位が把握できる
○各測点(プリズム)位置に信号線が不要なため設置が容易
○見通しが利けば、測定位置に制限がない
●雨、霧、陽炎など天候の影響を受ける
●測定距離に応じて誤差が大きくなる
●障害物等で見通しが利かないと測定不可
●電源AC100V が必要

4.計測機器の設置位置

図-1 計測機器設置図

写真-1 トータルステーション設置例

写真-2 プリズム設置例

5.計測システム

本自動計測システムは、トータルステーションにより擁壁及び駐輪場の挙動を三次元変位で計測し、FEM 解析の管理値と常時比較し、管理値超過の場合、警報メールを発信する仕様とする。
計測データは無線モバイル回線によりインターネットを介してデータサーバーにアップし、遠隔地において計測データの確認、ダウンロードが可能である。
計測間隔は16 測点(基準2 点を入れると計18 点)の場合、1 時間ピッチとする。
トータルステーションの具体的な設置場所等については、現地踏査終了後、工事関係者と協議の上決定する。

図-2 計測ステム図

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<設置状況,擁壁5・駐輪場9計測結果>

この資料をPDFで見る>

モンスターマシーンで既存基礎解体工事を行ってます

2023.12.19
解体工事
解体工事
解体工事

12月より既存基礎の解体工事を始めています。
解体重機は100トン級大型建物解体専用機(SK1000D)、アタッチメントはサイレントクラッシャーを使っての解体作業です。
目を見張るのは解体重機の大きさです。
機械総重量140t、先端のサイレントクラッシャーが9.6tになります。
解体専用重機なのでバケットを付ける事はありませんが、バックホー仕様にすると3.5m3クラスになります。
建築現場ではなかなか見る事の出来ないモンスターマシーンです。

解体作業中のクレーン車

先端のサイレントクラッシャーの横に立つとこんな感じになります。