躯体工事も残すところ屋上の一部だけとなり、下の階から内装工事が本格的に進んでいます。その内装工事の中で、壁や天井の下地を作る順序と建具工事について紹介したいと思います。
内装工事
現在現場では、間仕切り壁を施工中です。間仕切り壁とは、用途によって部屋を仕切る壁のことです。その間仕切り壁の施工順序を説明していきます。
まずLGS<ライト(軽い)ゲージ(規格)スチール(鉄骨)を意味しています>という軽量鉄骨下地の組み立てをしてきます。壁の下地では「スタッド」「ランナー」「振れ止め」「スペーサ」などの部材をさし、天井の下地では「野縁」「野縁受け」等をさします。
下地材の間隔は、下張りボードの有る無し,ボードの仕上げの種別,必要耐力等によってかわります。ちなみにこの現場では、300㎜、450㎜、600㎜の3種類の間隔の壁があります。
LGSの組み立てが完了すれば次に行うのはPB(プラスターボード)張りです。
PBをLGSにビスで止め付けていき固定していきます。PBのサイズを加工したい時は、のこぎりやカッターで切断できるので、比較的簡単にサイズを調整することができます。
PB張りをしていく際に、遮音性を高める必要がある間仕切り壁は、PBの2枚張りや壁の中に吸音材を充填するなどで遮音性を高めることが可能です。天井を施工する際も、壁と同じ順序で施工していきます。
建具工事
建具工事とは、建物に設置されるドアや窓などの開口部を取り扱う工事を指します。
これらの建具は、単に機能を果たすだけでなく、建物のデザインや雰囲気にも大きく関わってきます。建具工事には、木製、金属製、プラスチック製など、さまざまな材質の建具が使われ、それぞれの特性に応じた取り付けや加工が行われます。
この現場では、現在ドア枠と窓枠の取付を施工しています。
建具枠の取り付けにおいて、水平や垂直の確認は非常に重要です。正確な水平と垂直を確保することによって、ドアや窓のスムーズな開閉や美しい見た目を実現することができます。枠の取付後に再確認を行うことで、位置ずれが起こることを防ぐことに繋がるので、確認を怠らず進めていきたいと思います。