当現場では昨年に引き続き、建築を学ぶ生徒を対象に現場見学会を開催しています。
『現場見学を行い建設業の魅力に触れ、将来の担い手を創造する』という趣旨のもと行っている見学会は、昨年より延べ290名の生徒(7回開催)を受入れる予定となっています。就職・進学する生徒関係なく、現場を見ることはいい経験になり、少なからず影響を与えているのではないかと考えています。
この愛媛県庁第二別館作業所は5月~10月の6か月間と短い期間でしたが、外部足場を設け外壁やサッシ廻りの施工を行ってきました!
7月下旬には東面の足場解体を行い、8月中旬~北面、8月下旬~西面、10月上旬~南面足場解体の順番で行いました。
今回は足場解体の様子を紹介します!
足場を解体する前に必ず足場解体前検査を行います。施工した外壁、サッシ、笠木、美装等に不備がないことをしっかり確認して解体を行います。
不備が後で見つかったりするともう一度足場を組むことになるので、足場解体前検査はとても大切な検査の一つです。
足場の解体方法は大別して2種類の方法があります。
使用できる揚重機の条件や周囲の作業環境によって選択します。
1つ目は(大ばらし)、クレーンを用いて足場をブロックで吊り上げ、地上まで吊り降ろした後に地上で部材ごとに解体する方法です。
主に、クレーン作業範囲内に解体する足場があり、クレーン吊り上げ能力が充分にある場合に選択します。
2つ目は(小ばらし)、足場上で部材ごとに解体し、解体した部材をクレーンもしくはリフトもしくは人力で降ろす方法です。
主に、クレーン作業範囲外に解体する足場があり、クレーンが設置できな等の理由がある場合に選択します。
この現場では、クレーンが届く端部の足場上に解体した材料を横持ち集積しクレーンで降ろしました。
足場解体作業は高所作業となり、非常に危険な作業です。
安全帯の使用や資材の落下防止措置を徹底し無事に怪我もなく足場解体作業はほぼ完了しました。




現在、足場解体も完了し、次工程の渡り廊下の工事~地下スロープの工事と竣工に向けて工事が進捗しています。
タワークレーンの解体方法は2つの方法に大別されます。
➀二人三脚で行う親亀子亀孫亀方式
②自分で解体を行う逆クライミング方式
当現場は①二人三脚で行う親亀子亀孫亀方式で、親亀にあたるタワークレーン2号機を解体します。
今回は子亀にあたるタワークレーン3号機の組立てを行いました!
タワークレーン2号機を使ったタワークレーン3号機の組立ての様子をお届けします!
タワークレーンは現場で組立てを行う為、各種部材の搬入から始まります。
1日目はタワークレーンを支えるベースの取付を行い1本マストを建てた後、上昇フレーム、カウンターフレームと旋回フレームのセットの取付けを行います。
2日目には運転席、旋回フレームとジブをつなぐためのA-フレームの取付けを行います。
午後からはジブの地組が始まります。
3日目は地組したジブの検査を受けます。
検査合格後ジブを取付け、各ワイヤーを張っていきます。
3日目の最後にはクライミングが始まります!
4日目も継続してクライミングを行い、自主検査及び荷重試験を行います。
荷重試験はテストウェイトを使用し、定格荷重の90%で「警報」、100%で「巻上」「伏」「高速巻下」が出来ないことを確認します。
テストウェイトは最大作業半径の25mで5.3t、15mで11.0tを揚重し、異常がないことを確認しました。
5日目は落成検査を受けます。
落成検査とは新設検査とも呼ばれ、新規に開設する各種設備に対し、法令に基づき設置工事の完成後に監督官庁が行う設備の検査です。
落成検査に無事合格したら工事での使用が開始となります!
今回はタワークレーン3号機の組立てをお届けしました!
現場は来年1月の完工に向けて内装・外装共に工事が着々と進んでいます!
10月初旬にはタワークレーン2号機の解体を行います。
またホームページに上げるので、そちらも是非ご覧になってください!
内装工事が順調に進み、各所で壁が仕上がってきています。
プラスターボードの上に、両面テープと接着剤併用でメラミン不燃化粧板を張って仕上がりとなります。キッチン・トイレ・浴室など水廻りなどによく使われます。
プラスターボードの凹凸にパテ処理を施して平滑にし、その上から塗装をして、仕上がりとなります。
グラスウールボードを機械室の壁・天井にピンを溶着して取り付けていきます。グラスウールボードとは、グラスウールを高密度に加工したもので、優れた断熱性を持ち、音を吸収する特性がある為吸音性も優れています。
まだまだ内装工事は続き、これから仕上がっていく箇所も多くなってきますので、通行時・作業時に傷つけないよう細心の注意を払って、工事を進めてきたいと思います。
現在施工中の第二別館はタワークレーン2台使用し、工事を進めてきました。
「あの大きなタワークレーンをどうやって解体するの?」と疑問に思いますよね?
タワークレーン解体の流れについてまとめました!
今回はタワークレーン1号機の解体を2号機を使って3日間で行いました。
1日目はジブとA-フレームの解体から始まります。
ジブと呼ばれるタワークレーンの腕にあたる部分を解体用クレーンの2号機で吊った状態で、1号機の巻上げワイヤー、起伏ワイヤーを抜き取ります。次にブーム接合部のボルトを外すことでジブをクレーンより切り離すことができます。
その次にA-フレームを吊った状態でボルトを外しクレーンより切り離します。
2日目は最初に運転席を取り外します。
タワークレーンはエンジンで動く移動式のラフタークレーンとは違い電気で動きます。
そのため電気配線の処理も行わなければなりません。
次に、カウンターフレームと旋回フレームのセット、上昇フレーム、マストを取り外していきます。
3日目は最後に残ったベースやベースを乗せるための基礎部分を解体してタワークレーンの解体は完了です!
解体を行っていくうえでタワークレーンの解体範囲内の立入禁止措置,揚重,搬出等の解体計画をしっかり行い、無事に解体を終えることができました。
今回、普段見ることのできないタワークレーンの解体の流れについてまとめました!
9月中旬に一回り小さい解体用クレーン3号機を組み立てたのち、10月初旬にはタワークレーン2号機の解体を行います。
またホームページに上げるので、そちらも是非ご覧になってください!
今回は外壁DP塗装と屋上防水工事について紹介します。
屋上防水工事については、3種類あるので詳しく紹介します!
先日、東面の外壁塗装が終わり、現在は北面の塗装を行っています。
外壁DP塗装とは、耐候性塗料を用いた外壁塗装のことです。DPはDurable Paint(デュラブルペイント)の略で、紫外線や雨風から外壁を守り、建物を長持ちさせるための塗料です。
工程は4つあり、素地ごしらえ⇒下塗り(写真①)⇒中塗り(写真②)⇒上塗り(写真③)になります。
下塗り~中塗り、中塗り~上塗りは、塗装の間隔を4時間以上空けて施工します。
3回塗りは、色持ちの良さも大きなメリットです。 中塗りと上塗りを組み合わせることで外壁の色が長持ちします。
屋上防水工事では、今回3種類の防水方法を施工していきます。
まず、1つ目が「アスファルト防水」になります。
アスファルト防水とは、アスファルトとルーフィング(防水シート)を組み合わせて防水層を形成する工法です。
特徴として、高い耐久性・防水性を持つ防水工法です。
次に、2つ目が「塩ビシート防水」になります。
塩ビシート防水とは、塩化ビニル樹脂製のシートを防水対象に貼り付けて防水層を形成する工法です。
特徴として、耐久性・防水性に加えて、軽量性・加工のしやすさなどがあります。
最後に、3つ目が「ウレタン塗膜防水」になります。
ウレタン塗膜防水とは、液体状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成する工法です。
特徴として、継ぎ目のないシームレスな防水層を形成できるため、複雑な形状にも対応しやすいなどがあります。
現在現場では、3種類とも施工中です。
外壁塗装は、9月中旬頃まで、屋上防水は8月末ごろまでに施工完了予定です。
熱中症に注意しながら、安全第一で施工していきます。