愛媛県庁第二別館新築工事

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CLT耐震壁の取付けをしています!

2025.02.21

1月下旬から鉄骨工事が始まり、鉄骨建方と同時にCLT耐震壁の取付けも行っています。
この建物は北側と南側の1~11階に計106ヵ所のCLT耐震壁を取付けていきます。

・CLT耐震壁とはなにか

CLTとは、厚さ30mm程度の板材(ラミナ)を直交するように積層接着した木質パネルのことです。
工場でマザーボードを製造して、その後CLT耐震壁に加工され現場に搬入されます。 
<積層されて接着・プレス・表面研磨したものをマザーボード(直交集成材)と呼びます>
CLT耐震壁とは、建物の耐震性を強化するために使用される耐震壁の一種になります。
S造(鉄骨)とCLTを組み合わせることで、建物全体の耐震性を向上させるものです。
このCLT耐震壁を組み合わせた工法は、「CLT+鉄骨ハイブリッド構造」と呼ばれます。
<S造部分とCLT耐震壁の接合部は、水平剛性、最大荷重を評価するための実験が必要となります>

・CLT耐震壁のメリット

①CLT材の強度

CLT材の強度は非常に高く、曲げ強度は鉄の15倍以上、コンクリートの400倍以上あり、引張り強度は鉄の4倍以上、コンクリートの225倍以上もあります。
地震時の水平力に対抗するために設けられる耐力壁にベストマッチした建築材料と言えます。

②木材の持つ天然素材の魅力

CLT耐震壁は建築物の内観・外観にも活かすことができ、木材の持つ天然素材の魅力を十二分にデザインに生かすことが出来ます。

③環境への負荷軽減,SDGsへの貢献

間伐材や伐採適齢期の杉材などの再生可能な木材を利用して作られることが一般的です。森林資源の効率的な活用や間伐材の有効活用により地球環境への負荷を軽減することができ、木材は二酸化炭素を吸収する性質も持っているため、CLT耐震壁の使用により二酸化炭素排出量の削減にも貢献できます。
SDGs(持続可能な開発目標)への貢献を企業が意識するようになってきました。建築業界も例外ではなく、CLT耐震壁の活用はSDGs貢献につながります。

「11 住み続けられるまちづくりを」:耐震・耐久性が高く災害に強い建築物
「12 つくる責任つかう責任」:解体後に他の建材に再利用できる
「13 気候変動に具体的な対策を」:地球環境への負荷を軽減する
「15 陸の豊かさも守ろう」:木材は大気中のCO2を固定し地球温暖化防止となる

・CLT耐震壁の施工方法

CLT耐震壁の施工方法は施工物件数が少なく取付方法が物件ごとに異なるため、確立された方法が今のところありません。
一般的には床コンクリート打設後に各フロアにCLT耐震壁を揚重して設置する方法を見ることが多くあります。
その場合、CLT耐震壁を建物内に取込む為のステージ設置やチェーンブロック等を使ってのCLT耐震壁の建て起こしが必要になり、手間と労力と時間が非常にかかってきます。
この現場では1~11階で106枚CLT耐震壁を取付ける為、それらの手間と労力と時間の改善策として鉄骨建方と同時にCLT耐震壁を取付ける計画を立案し、実施しています。
鉄骨工場で製作した地組架台を搬入設置し地組ヤードを作りました。
まず、地組ヤードでCLT耐震壁と鉄骨梁を精度よく接合します。接合された状態の梁をクレーンで吊り上げ、鉄骨梁を掛ける要領で鉄骨梁とCLT耐震壁を同時に取付けを行います。

もっと詳しくCLT建築物について知りたい方は(愛媛県CLT普及協議会:ガイドブック)下の資料をご覧ください。
https://ehimeclt.com/guidebook/